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仕事を辞めたいと思った時に考えるべき3つのこと

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転職の相談に乗っているとよく耳にする「今の仕事を辞めたい」という言葉。転職の相談をしに来ているのだから、そんなこと言われるのは当たり前じゃないか。と言うようなご意見もあるかと思います。


もちろん我々転職エージェントは仕事を辞めたい人、仕事を変えたい人に対して求人を提示することが1つの約目です。しかしながら、闇雲に辞めたいという方に対して転職先を提示することほど難しいことはありません。


もしあなたが「仕事を辞めたい」と考えているのであれば、これから挙げる3つの事がしっかりと考えられているか、について確認をしてみてください。

 

なぜ辞めたいのか?

仕事を辞めたい理由は人それぞれです。代表例としては「上司とウマが合わない」「長年働いているが給料が上がらない」「残業が多くプライベートに時間が使えていない」などが挙げられます。もちろんそれ以外にも色々な理由があるしょう。


ここで考えてほしいのが「辞めたい理由」を見つめ直すことです。例えば「上司とウマが合わない」という理由で辞めたいと考えている方の場合、自分が変わることで上司とウマを合わせることができないのか?ということを考えることです。


これがもしパワハラやセクハラが酷い上司がいて労働環境的に働くことが難しい」ということであれば、無理に合わせる必要はないかと思いますが、よっぽどのブラック企業でもない限りはこのような事例はあまり聞きません。


大前提、人間は変化を嫌う動物です。そう簡単に自分を変えることは難しいかもしれません。しかしながら、自分自身が変われることがあるのであれば、仕事を辞めるよりも何よりも前に、変わることにチャレンジをしてみるのも1つの方法です。

辞めて何がやりたいのか?

次に考えてほしいことが「今の仕事を辞めて何がやりたいのか?」ということです。多くの方の転職相談に乗っていて感じることは「辞めたいけど次にやることは考えていない」という方が非常に多いことです。


もちろん、そういった方に対して転職先をご提案するのが我々転職エージェントの役割の1つではありますが、希望があってこそ提案が成り立つものです。辞めたいことばかりが先行し、次にやりたいことが決まっていない方に求人をご紹介すると決まって「この求人は何か違う」という返事が返ってきます。


やりたいことが決まらない内に、今の仕事を辞めることは非常にリスクが高いので、必ず何がやりたのかを考えてから、辞めるかどうかを考えるようにしましょう。やりたいことが出てこない場合は無理に辞めないほうが得策かもしれません。

それは実現可能なことなのか?

無事やりたいことが決っても、これで終わりではありません。もっとも重要なことは「やりたいことは自分のこれまでの経験から実現可能なのか?」ということです。


面談をしているとたまこういった方がいらっしゃいます。


「英語は話せませんが英語を使う環境で仕事がしたいです。」


そんな人がいるのか!?っと思った方もいらっしゃるかもしれませんが、これは実際にあった出来事です。しかも1人や2人ではなく、月に1人か2人、多いときだと3人以上お見かけすることがあります。


これはわかり易い例として記載をしていますが、もっと言うと自身のこれまでの経験を把握しきれておらず、やりたいことが先行してしまい、実現不可能なことを言う方と言うのはもっといます。恐らく私がお会いしている方々の中でも3〜4割はそういった方です。


転職をするにあたっての大原則は「即戦力」です。これまでご自身がやってこられたことはどういったことなのか?それに対してやりたいことは実現可能なのか?この点についてはしっかりと考えてみてください。あなたも新人中途社員が未経験で入ってくるほど辛いことはないですよね?

まとめ

総論として今回の記事でお伝えしたかったことは「仕事を辞めることが目的になっていないか?」ということです。人間仕事は極力したくないのが性分です。こんなことを言うと引かれるかもしれませんが、私も極力仕事はしたくない人間です。そのため、やりたくないことや嫌なことがあった時は仕事に対するモチベーションが下がるのも気持ちとしては非常に理解ができます。


しかしながら、「本当にこのタイミングで辞めてよいのか?」ということは今一度自問自答をしてみてください。中途半端な気持ちで仕事を辞めて転職をしても、転職先で同じような状況になった時に、また同じことを繰り返してしまいます。そうなったら最期です。


我々転職エージェントは仕事を紹介することも役割の1つではありますが、何よりも皆さんのキャリアを共に作っていくことが最大のミッションです。そのためには仕事を紹介しないのも我々の役割の1つになります。


是非このタイミングで「仕事を辞めることが目的になっていないか?」ということは見つめ直してみてください。