現役転職エージェントの教え

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転職をしたいと思った時に考えるべき3つこと

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転職エージェントの最大のミッションは転職希望者に対し最適なキャリアを提供することであると私は考えています。その中で求人を紹介することは1つの仕事です。しかしながら、時には転職希望者に転職を勧めないことも1つの仕事となるケースもあります。


今回は転職エージェントの立場から「転職をしたい」と思った時に考えるべきことについてお話をしていきたいと思います。


※「転職のしかた」を目的に入ってこられた方は、残念ながら目的を果たすことができない内容となりますので、あらかじめご了承ください。


 

転職活動の辛さを理解できているか?

我々転職エージェントの立ち位置からしてみると、転職活動などしないことに越したことがないと考えています。


なぜなら、転職活動には思った以上に労力を使うからです。まずは書類の準備。履歴書や職歴書を書かなければなりません。これまでの業務を思い返しながら書かなければならないのです。とても面倒くさいですね。


次に書類選考や面接。面接を通過させるためには企業の情報を調べ、面接で上手く話すための練習や対策を考えなければなりません。しかしながら綿密に準備をしたとしても、お見送りになることがあります。全く知らない人から人格否定をされた気持ちになるでしょう。


極めつけは入社が決まった後。これまでの人間関係をリセットしゼロから関係構築を行ったり、新たな会社のルールを覚えたり、研修を受けたりと非常に覚えることがたくさん出てきます。


ちょっと大げさに書きましたが、転職活動をはそういったものなのです。一過性の感情だけで「転職をしたい」「今の仕事を辞めたい」と思った方はここで今一度考えてみたほうが良いかもしれません。

転職に期待をしすぎていないか?

ここ最近では転職活動に対し期待をしすぎている方が多く見受けられます。よく面談をしていると「年収を100万円(多いときでは200万円)上げたい」という方や「違う業界にキャリアチェンジがしたい」といった方がいらっしゃいます。もちろんこういった内容に対して明確な根拠があれば何も言いませんが、こういうことを言う方に限って根拠レスな方が多いです。


まず、年収は上がりません。日本の転職において年収が上がるケースは希です。あっても数万円、良くて50万円アップ(ただしよほど面接のパフォーマンスが良い方に限る)程度です。もちろん外資系企業に行くことで大幅な年収アップも期待ができますが、そういった方の場合は年収が下がるため日系企業には戻ってこれなくなるリスクも付きます。


次に、キャリアチェンジはできません。20代であれば可能性はあるでしょう。しかし30代からキャリチェンジをするというのは非常に酷です。大前提、企業は即戦力の人材を採用したがります。そのため、30代で全く違う業界から転職をしたいと言っている人を採用するかと言われると難しいでしょう。


転職をするにあたって過度な期待はおすすめしません。むしろ転職をすると最悪のケース、キャリアダウンに繋がるリスクもあるくらいのイメージで持っていた方がうまくいくこともありますので気張らずに。

転職が目的になっていないか?

今回「なぜ転職がしたいのか?」を考えてみてください。

  • 給料が一向に上がらない
  • 上司とのウマが合わない
  • 毎日働き詰めで帰れない


人それぞれ様々な理由があるかと思います。今ご自身の中で挙がったような転職理由は本当に今の会社にいて改善ができないことなのでしょうか?果たして自分に全く持って非がないものなのでしょうか?


比較的に「辞めたい」という言葉が先行をして転職活動をされる方はうまくいかないケースが多いです。理由は簡単で、辞めることや転職活動をすることが目的になってしまい、本来重要な自身のキャリアについて考えられていないためです。


何が何でも転職がしたい、というように転職が「目的」になっている方は要注意。転職はあくまでもキャリアを形成していくための「手段」であることを覚えておいてください。

まとめ

いかがだったでしょうか?


今回私が記事の中でお伝えしたかったことは、転職は「思い立ったが吉日」ではないと言うこと。転職エージェントがこんなことを言うとどうかと思われるかも知れませんが、転職をしないでキャリアアップを図れることがベストだと私は考えています。


「転職をしたい」と考え始めたと言うことは何かしらの理由があることは間違いありません。だからこそ「転職をしたい」と思った時には今回挙げた内容について今一度考えるようにしてみてください。


それでも「転職がしたい」「転職をしなければならない」という結論に至ったのであれば、それは行動に移すべき時かも知れません。その際は是非ともお気軽にお声がけください。